マゴチについて

 

マゴチはカサゴ目コチ科の魚であり、その体長は30~60センチほどで、主に南日本に生息しています。地方によってはヨゴチやホンゴチ、ガラコチ、オオゴチといった名称で呼ばれています。

 

マゴチは、その頭部が体と比較して幅広く扁平しているのが特徴であり、目は小さく離れたところに位置しています。一般的な魚と比べると非常に奇妙な形状をしていますが、夏場になるとこのマゴチを釣りに来る人たちで結構賑わうことになります。

 

このマゴチ釣りが非常に人気となっている理由は、エビやメゴチ、ハゼなどの活きエサを使用した食わせ釣りであることや、60センチ以上の大物が狙えることなどが挙げられますが、その奇妙な姿からはとても想像することが出来ないくらいの上品で美味しい白身の魚であるというところも大きな理由となっているわけなのです。

 

特に夏場にはマゴチの洗いは絶品であるとされています。マゴチはフィッシュイーターであり、ヒラメなどと共に食い込みの遅い部類を代表するような魚です。

 

したがって、マゴチ釣りの醍醐味は、最初のアタリが来た時から、実際に合わせるタイミングを決定するまでの緊張感というものを味わえるところにあるわけです。

 

このマゴチの釣れる時期は5月から9月ごろまでであり、その食べ頃は6月から8月あたりまでとされています。